令和6年度の年金額改定について厚生労働省から発表がありました。年金額は毎年度、物価や賃金の変動に伴い、見直しが行われます。
令和6年度の金額は、令和5年度に比べプラス2.7%となりました。受給額は、老齢基礎年金の満額と障害基礎年金2級は同額となっていますので年額816,000円、月額68,000円)
*障害基礎年金の子の加算については、未発表です。
令和6年度 障害年金の受給額(追記:令和6年4月1日)
1級 | 2級 | 3級 | ||
厚生 年金 | 報酬比例年金×1.25+(配偶者の加給年金) | 報酬比例年金+(配偶者の加給年金) | 報酬比例年金(最低保障612,000円) | 障害手当金(一時金) 報酬比例年金×2(最低保障1,224,000円) |
国民 年金 | 1,020,000円/年+(子の加算) | 816,000円/年+(子の加算) | なし | なし |
令和6年度 配偶者と子の加算額(追記:令和6年4月1日)
名称 | 金額 | 加算される年金 | 年齢制限 | |
配偶者 | 加給年金額 | 234,800円/年 | 障害厚生年金 | 65歳未満 |
子2人まで | 加算額 | 1人につき 234,800円/年 | 障害基礎年金 | 18歳到達年度末までの子、 または20歳未満の障害等級1・2級の子 |
子3人目から | 1人につき 78,300円/年 |
しかし、給付を抑制する「マクロ経済スライド」が発動し、実質では目減りとなっています。
「マクロ経済スライド」とは、公的年金被保険者の変動と平均余命の伸びに基づいて、
スライド調整率を設定し、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から
控除するもので、この仕組みは、平成16年の年金制度改正により導入されました。
マクロ経済スライドによる調整を計画的に実施することは、将来世代の年金の給付水
準を確保することにつながります。
また、在職老齢年金の計算に用いる「支給停止調整額」は、令和5年度の48万円から令和6年度は「50万円」に引き上げられています。(働きながら老齢年金を受給されている方にとっては、緩和要件です)
その他、令和6年度・令和7年度の国民年金の保険料額、年金生活者支援給付金、児童扶養手当なども発表されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
令和6年度の年金額改定について(厚生労働省)